いやあ、本編はモビルアーマーの話になってるんですけどね。
まあ、このサイトではそこら辺りは軽く流しつつ。。
先週に続いてちょっとだけ引っ張ってたメリビット×雪之丞さん、書くなら今やなってことでチャド・チャダーン。

※※※
俺にはもう、何がどうなってるのか?がさっぱりわからない。。
だって、あの頭の良さそうなメリビットさんが人は良いけど不潔で不細工なおやっさんとくっつくなんて。あ、今はそれほど不潔ではなくなったみたいだけど。

だってもっと、他にいるだろうよ?
なんつーか、ふさわしいと思える相手が。メリビットさんって美人だし。よりにもよって「カッコよさ」とはまるで無縁のおやっさんとって。。ありえねーだろ?

そんなことを考えながらメリビットさんの方をみていると、向こうもそれに気づいたらしく
「何?私の顔に何か付いてる?」って聞いてきた。
そこで、俺は当の本人に聞いてみることにしたんだ。
「なあ、メリビットさん。俺にはどうしても解せないんだが『なんでおやっさんなんだ?』」


メリビットさんにとってはその質問は意外なものだったみたいで、一瞬不意を突かれたような顔になって。。それからしばらくして笑い出したんだ。
とっても面白そうに。高らかに。

「あっははっはは。そうねえ、チャド君は地球に行ってたからね、知らないのも無理はないわね。」
問題はその後に語られた驚くべき真実、だ。
「私が夜這いをかけたのよ、雪之丞さんに。」


俺はクーデリアさんから、「女性は全てが謎だが、その答えは解くカギは一つしかない」って昔の人が言ってたってのを聞いたことがあったが、そのカギってのが何だったのかは覚えていない。俺が覚えているのは「女性は全てが謎」っていう部分だけだ。
その記憶がぐるぐると俺の頭の中を駆け巡り、この世界全体がおおきな「?」で包まれていった。今の俺なら女性心理を知るためならハードルの高いこともやりそうだ。

「メリビットさんが?あのおやっさんに??」
「そうよ。」
いささかも恥じ入る様子もなく、いやむしろ俺を諭すかの様にメリビットさんは言った。
「私が私であるためには雪之丞さんが必要だったし、今も必要なのよ。」


俺にはそのメリビットさんの宣言が、なんというかこの世界のものとは思えない、別次元のものであるように感じられた。
そうだ、今日はシノとザックの言ってたあの怪しいお店に俺も繰り出すとしよう。
そうすれば、俺にもいい事そのうちにあるに違いない。
給料いっぱい出たばっかりだし。

※※※
こうしてチャドは知らず知らず道を踏み外してしまうのでした。。