いやあ、ついにかなぐり捨てましたね、ガエリオ。。終局に向かう展開としては必然ではありますが、えっらい精悍なキャラクターに変貌してました。仮面をつけて世界を見てみた時に人格が変貌した、的な感じっすかね。

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俺がものごころついた時にはお前はもうファリド家に拾われてきたのだから、俺の人生の大半はお前の影響を受けている事は認めなければならないだろう。
しかし、いやだからこそ俺はお前という存在を自分自身をかけて全力で否定しなければならない。
俺はお前にないもののすべてを俺の中に抱えているのだから。


俺もカルタもお前に憧れを抱いていたのは、お前の持つ「誇り高さ」故にの事だった。
生まれや立場はどうあれ、お前の内面は下界の出来事に決して屈する事はなかった。
お前自身はほとんど自分を主張することはなかったが、周りにいるものはお前に注目せざるを得なかった。子供らしくないお前は子供の頃から常に孤高である事を選んでいたから。いや、というよりも今となってはわかるのだがお前はむしろあの頃から子供でさえなかったのだ。


幼かった俺達はお前を振り向かせようと追いかけたが、お前がようやく俺達の方を向いてくれたのは大分成長してからの事だった。俺が自分の生死さえもひた隠してまでお前の目的を探ったのは、あの頃のお前が正に俺が今までそうしているように仮面をつけた存在であったのか?を知りたかったからだ。それは最も俺という存在に影響を与えた者が、単なるまやかしではなかったのか?という深い疑惑からの事で、それに取りつかれた俺はいつしか父の事も妹の事も二の次の事としていた。。


ガンダム・バエルに手を付けようとするお前は、やはり俺やカルタがその背中を追った男ではなかった。
お前は単にこの世界を恐れるあまり感情を失くした孤児のまま、だ。だからこそ非情であり、真意を偽る事にためらいがないに過ぎないのだ。

俺はお前が憎い。そしてお前にずっと影響されてきた自分自身が憎いのだ。だからこそ自分と共にあるもの、お前が決して手の届かないものと共にお前の息の根を止めてやる。
そうでなければ俺自身が始まることはないのだから。

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ジュリエッタちゃんがデレる未来が見える。。