久々のオルガ回。
最近ちょっと出番が少なかったんで、オルガ好きにはなかなか嬉しい回でもありました。

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なんとかここまでやってこれたのも、鉄華団の力であって断じて俺の力ではないことくらいはわかっているつもり、だ。
俺の役割は、仲間が生き残る方針を「決めること」。
よく考えて決める、だが迷いはない。
だから、今のところはうまくいってんだろうと思う。

団長というこの役割は、自然とできたものであってどちらかといえば「損」な方かもしれない。
「どうするか。。」迷ったら皆、俺の方を向く。
俺は答えを出す。それが役割だから。損得で動いてるわけじゃない。

答えは俺の中になくっちゃいけねえ。
たとえそれが「全員が納得できる答え」じゃなくても、俺が決めるんだ。
それができなきゃ団長である資格なんてねえ、そうだろ?

「孤独か?」と聞かれれば、あたりめえだろ!と応えるだろう。
誰だって孤独だ。
たとえば、ミカだって阿頼耶識システムを三つ埋め込んだ体が認識する世界はどんなもんなのか?
俺には見当もつかない。
他の誰にも、それは「わからない」。
俺達は等しく孤独だから、だから家族でいられるんだ。ただの寄せ集めではなく。

今の俺にわかること、それは「俺達はまだ全然大したもんじゃねえ」って事、だ。
ただ単に他人の思惑に振り回されてる状況、は火星にいた頃から変わったわけじゃねえんだ。
それが嫌だったから、俺達はCGSの連中をぶっ殺して自分達の旗を挙げた。
この宇宙に「安定」なんぞあるわけがねえ。

いつの間にか、そんな自分の考えはみんなに浸透しているもんだと思っていた。
だから、いつも俺の死角をカバーしてきたビスケットがあれほど反対するとは思ってなかった。
「俺が焦っていたのか?」
「俺が思い上がっていたのか?」
鉄華団を旗揚げしてからというもの、もう何度も自分の中に湧いては、それを治め続けてきた問いの嵐の時間だ。
ただ、今回ばかりはちょっとキツいものになりそうだが。

アニキなら
「降りる」という人間には「好きにしな」というだろう。
ただ、今の俺はそこまで大人でもなけりゃ、大きくもねえ。。
その事が、一番俺をいらいらさせんだよ。

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アインさんはやはり、な阿頼耶識化。
再登場が待たれますな。