私が月間OUTの読者であったのは、いまではすっかり有名人となった堀井雄二氏やさくまあきら氏、そしてゆうきまさみ氏らが参加していた1980年前後のことである。

かつてアウシタンであった、という場合まあ読者投稿してた人がコミュニティの中心なのだが私は専ら読む方ばっかりだった。ローディストの対極の存在としてのアウシタンって意味。

考えれば、ずいぶん無茶苦茶な雑誌だった。。書店に置かれる雑誌としては、限界を振り切ってるカオスさが怪しかった。バービー人形でなんかアブナイ特集やってたよなあ。その号を近所の友人に見つかったとき思いっきりドン引きされたっけ。。(ちなみにオタクというジャンルはまだない)

その雑誌の中での私のお目当てはRIIさんという編集者の書いた記事だった。

とにかく挑発的な記事。「アニメじゃない」っていうけど「やっぱりアニメですよね!」(ZZ放映の頃)っていうタイトルが記憶に残っている。

確かこの人当時の編集長であった大徳哲夫氏に「このまんまじゃOUT出ませんよ!」とか噛み付いたりしてた模様。

富野監督に凸してたりもしてた。ただ富野監督の方も「うるさいやつだなあ」と思いつつもまあそれなりにRIIさんのことは認めてるっていう印象がインタビューなんかを読んで抱いた私の印象。

岩波新書全巻読破の雑学オタ。アニメーションにだけ詳しかったわけではない。

OUT関連のコミュニティを時々のぞくと、今でも「RIIさんって今どうしてるの?」と所在を尋ねる人がいる。そう、あの男は記憶に残るのだ。振り返ると自分もこの人の影響をものすごく受けてたりする。

どうもわからないらしい、がそれもRIIさんらしい。ゴーショーグンのサバラスみたいで。