いやあ、やっぱり今回はアルミリア回でしたね。そもそも二期が始まった時点で「一体どーするつもりなんだろ?」と思ってたのがアルミリア。まだ結論は出てないですけど、なかなかドラマチックなところにポジションがあるのでどーいう扱いにするのかは、注目ではあります。
空想には暴走が必要。
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恵まれている事と幸せになることは全然別の事だって知ったの。
お父様もお兄様ももっと私がちっちゃかった頃から、ずっと私を守っていてくれた事にはこれ以上ないほど感謝してるわ。
でもどこかでずっと感じていた。
私と私のこの環境=私が慣れ親しんだ着ぐるみ、に対する冷ややかな悪意に満ちた静かな目を。
それは、地球の貧民街を通る時に感じるものであったり、火星の映像の向こう側から向けられる私たちへの視線であったりした。
私が恵まれていたから?罪悪感のようなもの?
いいえ、あれはもっと根深く私たちを憎み、やがて私たちに災いを成すに違いないものだわ。
そんな不安が最高潮に達した時、私の心を落ち着かせるのはいつも「彼」だった。
「彼」に髪を撫でられると、私の緊張は緩み静かに眠りに落ちることができたのだ。
何も知らなかった私は。
今ならばようやくわかるのだ。
あの視線は正に「彼」が発していたものであったのだ、と。
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バルコニーで短剣を向ける私に、「命よりも大事な人」と私の事を言う。
それに私は「嘘」と応える。
しかし、私は気づいてしまった。
「彼」にとっての「本当の事」とは私への愛情だけなのだ、と。
そう直観したの。
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それと同時に、「彼」の愛情を受け入れることはこれまでの私自身のすべてを否定することだと気づかされ、私の目の前には真っ暗な霧が降りてきた。
おかしな事に私の視界を覆う霧は、私の全身から立ち込めていた。
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入れ替わり立ち代わり、相反する気持ちが交互に沸き起こってきて私はどうしてよいのかわからなくなった。
でもただ一つだけ言えることは。。
決して口には出せないけれど、
そんな「彼」を未だに好きであれた事を、私は心の奥底では嬉しいと思っていた事よ。
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マッキーの死後、トランクを持ってボードウィン家を出るアルミリア。。
少女革命やのぉ。。