いやあ、やっぱり来週いってしまうのはアストンじゃないかなあ。。とおもうんですけど。一番順当なところで。
しかし、目的もはっきりしないまま文字通りの「大人の事情」で戦わされるっていうのがやるせない。現実世界には捏造された理想で身を投じる人もめちゃくちゃ多いですけど。

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頑張れば報われる。
それを僕に教えてくれたのは鉄華団だ。
妹を学校に行かせることができるようになるなんて以前の僕には夢のような事だったし、毎日平和に暮らせていたのも鉄華団で頑張ってきたから、だ。

勿論、団長が今を頑張ればこんな風にできるってみんなを引っ張っていったから、そしてそうしたいってみんなが思ったからの事だ。だから僕自身も自分のやっていることに疑いを持ったことはなかったし、つらいことは一杯あったけれどなんとかここまで乗り切ってきたんだ。

それが、今はどうだろう?
一体全体、いつから僕たちはこんな「先の見えない」状況に追いやられてしまったのか?
戦わなきゃいけないっていうのはわかる。
でも、そもそも「誰のために」「何のために」戦うのか?
それをかつて団長がしてくれたように僕に説明してくれる人はいなかったんだ。

チャドさんがいない今、僕がやらなきゃいけないっていうのもわかる。
でも、当の僕自身がわからないことを、他のみんなにどうやって説明しろっていうのか?
それがわからないから、僕はガランさんやラディーチェさんのいうことをみんなに伝えるしかなかったんだ。
みんなの不満はよくわかるけれども、僕がそれをなんとかやりくりして抑えなきゃいけない。

唯一、アストンが側にいてくれたことが僕の心の支えだった。
確かに未だに無茶もするし、まだヒューマン・デブリのまんま、みたいなところもあるけど、それでもこいつは疑うことなく「僕の味方」だった。
アストンがいなければ、僕は心のほうからやられていただろう。

でもこのうっとうしい戦いも、ガランさんの話によるとこれが最後になるみたい、だ。
だからここを頑張るしかない。
アストンと一緒に、家に帰るために。

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さてさて、どう出てきますかね?