ビスケットができなかった「途中下車」という選択。タカキがそれをやるのはよくよく考えれば必然性はあった。。
誰一人として自分の意志で抜ける奴がいないと「果たして結末は彼らの望みを原因とするものであったのか?」がぶれちゃいますしね。

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あまりにもあっさりと僕の退団が受け入れられると、ホッとすると同時に「ああ、僕はほんとに恵まれていたんだな」ということがわかって涙が止まらなくなった。
そしてそんな自分にとって大事な場所を後にする、というのも自分が選んだことなんだ。

そう、ラディーチェさんに引き金を引いた時から僕は選ぶことを覚えたんだ。
人ひとり自分の手にかければ必ず報いというものはあるだろう、とあの時はぼんやり考えていたけれど、それでもあれは僕がやるべきことだった。そして奇妙な言い方かもしれないが、あの戦争のいきさつからラディーチェさんはあそこで死ななければ更に多くの恨みを生んでしまうところにいたのだと思う。
まだ地球支部が稼働していたわりと平和な頃、ラディーチェさんには娘さんが二人いると聞いたことがあった。たまたま写真を見かけたんだ。普段は気難しいあの人が、家族の話になると表情を崩すのを知っていたのは、鉄華団の中で僕だけだった。

そんなラディーチェさんの命を僕は終わらせた。
意外な事に「罪悪感」というものはほとんど僕の中にはない。あれはもうほんとに終わったことだ。

地球に残った僕には妹との生活が待ち受けている。
鉄華団を抜けて他の社会で生きていくのは僕にとっては初めての経験だ。
意外にもそれは、鉄華団にいた時と同じくらい大変なものだと最近つくづく思い知らされる。
それでも幸せそうな妹を見ると、僕は自分の選択が正しかったんだと信じなおすんだ。

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残ったメンツが悲惨になりそうな予感がヤバいっす。
そして次回ついにあの謎の男がっ!