天国に旅立ったフミタン・アドモスは、鉄血十七話を見てクーデリアさんに手紙を書いたようです。

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拝啓

お嬢様

こうして肉体を失ってみると、自分が何を考えていたのか、そして自分があなたに何を伝えるべきなのか、ようやくおぼろげながら整理がついてきたので筆をとりました。

あなたに素性が知られてしまった今となっては、何の取り繕いも意味を成さないものとなっていますのでこの手紙の中ではこれまでとは異なり、自分の気持ちを率直に記しますのでどうかご寛容ください。

まず、あなたが今なさっている事、そしてこれからしようとしている事についての私の考えは、やはり
「愚か」です。

それは愚かな事なのです、お嬢様。
私がこのような事を申し上げる理由は「民衆とは勝手極まりない」ものであるから、です。
虐げられた民衆を救いたい、というお気持ちは確かにわからないではありませんが、それは同時に
「あなたが生贄となる」という事を意味するのだと思います。

だからこそ、私は私の死があなたの決意を固める礎となってしまった事を深く悔いています。いえ、それ以前に
「どうしてあの時、あの一枚の絵を強くあなたに印象付けてしまったのか」を。
激しく心を揺さぶられた事を、あなたには知られるべきではなかった、と。

そもそも、年端もいかぬ少女に希望を見出すような大衆など「救いがたい」ものなのです。
それを打ち捨てたところで、誰もあなたを非難する人などいません。

ああ、しかしこの様に申し上げてもあなたは耳をかさないでしょうね。

前にも言いましたが、私はあなたが嫌いでした。
こんなにも近くにいるのに、「決して私の本当の声が届かない」
その事に私の心が耐えられなかったこともありますが、私を一番苦しめたのは
あなたが持つ「愚かでありながら、輝きを失わない」ところでした。
私には、その輝きを直視する事ができなかった、のです。

今の私には、もはや成すべき事も教えるべき事もありません。
だからただ、あなたの行く末を見守るだけです。
願わくば、最後までその光を失わないように、と。

フミタン・アドモス

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うーむ、回想とかでいいんで出てこないかなあ。。